以前記事でスマップの名曲『オレンジ』について記事にしました。
関連記事:【SMAPの名曲「オレンジ」に込められた意味とは?木村拓哉のアレンジが素晴らしい!】
私自身、記事にしてみて思ったのが、案外歌詞について深く考えたことがないなーということです。
人によって違ってくるところだと思いますが、私はまず歌詞よりもメロディでいい歌かどうかを判断します。
逆に友人は、まず歌詞カードをみながらじっくり歌を聴き、この歌詞深いなーと感じて好きになった後に、
初めてメロディが耳に入ってくるようになるみたいです。
歌詞が心に響くかどうか、がいい歌の基準になっている訳ですね。
ということで、今回はSMAPで一番の有名曲『世界に一つだけの花』の歌詞について考えていきます。
結構シンプルで分かりやすい歌だと思っていたのですが、実は無茶苦茶深い意味が込められていました!
それではご覧ください^^
『世界に一つだけの花』発売の背景
あまりに有名でご存知の方も多いとは思いますが、マッキーこと槇原敬之さんがこの曲を書いてスマップに提供しています。
槇原さんといえば、かなり昔のことでご存知の方は少ないかもしれませんが、覚せい剤取締法違反で1999年8月に逮捕されています。
本人は300万円を払い保釈されており、その後の判決は懲役1年6ヶ月、執行猶予3年というものでした。
そして、この曲が発表されたのは、2002年7月。
つまり執行猶予中の発表だった訳です。
特にスポンサーからは発表について反対の声もあったようですが、
ジャニー社長の強い声もあり、なんとか発売になりました。
当初はアルバム『SMAP 015/Drink! Smap!』の収録曲として発表されました。
この後にファンからの強い要望により、シングルカットされることとなります。
しかし、スポンサー側から再度ストップが。
アルバムの発売はなんとか許したものの、流石にシングルとして発売するのは無茶過ぎる!と。
激しい(?)議論の末、ジャニー社長そしてキムタクの強い意思によりついにシングル『世界に一つだけの花』が完成します。
これが後にミリオン達成どころかダブルミリオンにまで上り詰めるシングルになるとは誰も予想できなかったことでしょうw
『世界に一つだけの花』は仏教が大きく関係している!?
まずは彼らの素晴らしい合唱を聴きながら歌詞を見てみましょう^^
歌詞はこちら
『No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly one』というメインフレーズ。
これは仏教の考えが強く反映されていると言えます。
「天上天下唯我独尊」あらゆるものに価値を認めるというものですね。
というのも、槇原さんは判決後の謹慎期間中にとある住職と親交を深めていたようです。
そのときに仏教の教えをいろいろと聞いていく中で、この『世界に一つだけの花』の歌詞が生まれたとのこと。
サビのラスト『その花を咲かせることだけに 一生懸命になればいい』は、
『仏説阿弥陀経』に「青色青光 黄色黄光 赤色赤光 白色白光」という言葉がでてきます。
これは、「青い花は青色に、黄色い花は黄色に、赤い花は赤色に、白い花は白色に輝くべきである。」という教えです。
つまり、人は生まれながらに持った光で輝くべきだ。生まれ持った自分の才能を開花させなさい。ということになります。
しかし実社会では、本当は赤い光を持っているのに、「青く輝け」、白い光を持っているのに「黄色く輝け」と
無理強いされることもあるでしょう。
仏教の教えとしては、
「人々は傷つけ合うのではなく、助け合って生きることで、
それぞれの光を放ち輝くことができる。
お互いを認め合い、共存の社会をつくりましょう」
というものなのです。
そういった意味合いで歌詞を読むと今までとはまた違った世界観が見えてくるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私はこれまでこの曲の歌詞は、シンプルでストレートだからスッと心に入り込んでくるのかと思っていましたが、
仏教の精神があったからという理由なのかもしれませんね。
ちなみに私は無宗教なのですが、なんだか仏教に安心感を抱きましたw
無宗教の方もそうでない方も、日本人は割と「みんなで仲良くやろうよ」という考えの方は多いように思います。
こういう背景を知ると、日本での大ヒットはある意味必然だったのかな?とも考えられますね。
調べてみると、他にも仏教精神が映し出されたヒット曲は数多くあるようです。
私自身が興味あるので、また後日記事にしてみたいと思います^^